各部・各委員会活動
本会の組織運営は、8つの部会と8つの委員会がそれぞれの事業を分担して行っております。
総務部
企画・総会・理事会、記録、議事録、会員名簿、報告等の関する業務
定時総会や理事会・支部長会を中心とする年間行事の企画・運営・開催をはじめ、定款及び各種規程・内規等の作成、諸官庁・弁護士・司法書士との折衝、議事録等の作成、会員名簿作成、職員採用、会館維持管理等と本会運営のすべてに関わる事業を、経理・保険・学術・広報・事業・柔道・介護の各部と連携しながら行っています。
平成26年12月には本会最大の行事である社団法人設立50周年記念式典(創立88年)を、総務部が記念事業準備委員会を設置して挙行いたしました。
経理部
予算決算、会費納入、経常費支出、療養費の配分、送金及び管財に関する業務
本会の予算管理・編成をはじめ、会費の管理と療養費の送金、会務費等役員手当の算出と支給、職員給与の管理を行っています。また定時総会に向けて、予算書・決算書・収支計算書・正味財産増減計算書・貸借対照表・財産目録等の資料を作成します。
接骨院の急増による減収や組織率の低迷により、本会の会費収入が年々減少し厳しい組織運営を強いられていますが、会員の大切な会費は、有効かつ効率的に使わせて頂くために公益法人会計として公的に予算管理されています。また業界の発展と本会運営のため、そして会員自身が多くの恩恵を受けられるよう適正に運用しています。
保険部
療養費の請求や申請書の審査に係る検討と指導改善等に関する業務
会員が提出した療養費支給申請書が保険者に受理され、療養費が遅滞なく支払われるよう、事務的過誤や請求内容の疑義をチェックしたのち(国保関係除く)、事務局より各保険者へ送付いたします。また必要に応じて会員に事前返戻を行っています。
保険者との保険協定は本会会長との間で締結されていますので、返戻等に関する保険者とのさまざまな折衝は会長や保険部が対応しており、会員が個々で行う必要がないことが保険業務における本会の最大の利点です。
最近は保険者の目も厳しく疑義返戻や不支給が増加傾向にありますが、保険部で返戻内容を分析し、まずは本会レベルで対策を講じています。その後、会員個々に対応すべきものは本人に通知し、全体の問題は研修会(療養費取扱い研修会等)や毎月の月末文書によってお知らせしています。
平成22年4月よりトヨタ自動車健康保険組合分の申請書については、本会内の適正な事前チェックにより、本会分に限り審査を外部委託せず組合内での最終チェックのみで、他組合より短期間で療養費が支払われています。さらに平成26年9月1日には、本会とトヨタ自動車健保との間で「柔道整復術療養費支給申請書の点検業務に関する契約書」が正式に取り交わされ、日本最大の健保組合との間で行なわれている直接請求・直接支払いは、本会会員にしかない大きなメリットになっています。
またそのトヨタ自動車健保も参加している健康保険連合会愛知連合会からも信頼を得て、組合員に配布される「接骨院のかかり方」の啓発用リーフレットの作成にも本会が関与し、このたび発行元として「公益社団法人愛知県柔道整復師会」が併記されました。
学術部
学会・研修会の企画及び推進、論文・医学書籍の管理、学会誌の発刊、その他柔道整復術の医学的研究向上に関する業務
本会の学術活動は、47都道府県柔道整復師会の中でもトップレベルに位置しています。これは、中部柔整専門学校(現、学校法人米田学園・米田柔整専門学校)の過去40数年間にもわたる学術的指導とたゆまぬ協力の結果であり、その礎となっているのが、故米田一平先生と故米田達也先生の「柔整に対する愛情と教え」です。
近年、医学の進歩はめざましく、本会においても「学術」の「学」と「術」を再構築するために最大限の努力をしているところであり、学術部は会員研究発表に関する抄録作成の補助や愛知県柔道整復学会・会員研修会の企画・開催、愛知県柔道整復学会誌の発刊(平成13年度より)などを行っています。
各支部会員から出された研究成果は年1回の愛知県柔道整復学会で発表されています。東海4県で年1回開催される日本柔道整復師会学術大会、日本各地で開催される日本柔道整復接骨医学会などでも発表の場があります。
広報部
各種資料の調査収集、報告および広報発行に関する業務
本会と会員及び会員同士の情報の共有を図り相互理解を促進して、本会会務や会員の業務が円滑に行われるよう、正確で迅速な情報発信に努めています。
毎月月末には「愛整ニュース」で、1ヶ月間の出来事を紹介し開催予定行事をお知らせしています。2月と8月には「愛整広報」で、記録としての意味を含めて半年間の事業をまとめて掲載し、また地区や会員個人のお便りなどを紹介して、有意義な広報誌をめざしています。
業界の現状と柔道整復師が進むべき正しい道を紹介し、また組織強化・入会促進を目的として、県下の柔整学校学生や卒後2年間の柔道整復師を対象に、年1回『キャリエール』(仏語で生涯の職業の意)を発刊しています。
事業部
災害・防災・無線・赤十字等の講習及び訓練、県民公開講座の開催、各種スポーツ大会の救護・支援、公益事業の推進及び啓発活動に関する業務
公益社団法人の主体事業である各種公益事業(柔道・学術関連を除く)の企画・運営及び開催を行っています。
南海トラフ地震を想定した災害救護に備えるべく、愛知県や名古屋市などの総合防災訓練などに参加するとともに館内救護用品の備蓄や支部会員の救護班編成を行っています。また日本赤十字社が開催する講習会に参加したり募金活動に協力したりしています。
各種スポーツ大会の救護・支援においては、マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知(名古屋シティマラソン・ウィメンズマラソン)やアイアンマン70.3セントレア知多半島(トライアスロン)、全日本ハンドボールマスターズ大会などに会員を派遣しています。
柔道部
柔道大会その他柔道関連事業の企画及び推進、青少年の健全育成、その他公益事業に関する事業
本会主催の柔道整復師柔道大会や少年少女柔道大会、少年柔道形競技会、柔整学校柔道大会及び東海ブロック会主催の柔道大会など各種柔道大会の企画運営・協力、会員の資質向上と柔道の普及発展のための審判講習会、日整形講習会への会員の派遣などを行っています。
各支部においては会員が道場や柔道教室を開設して、柔道を通じての少年少女の健全育成にも力を入れております。
また県柔道連盟の依頼により、年20数回の中学生・高校生の柔道大会の救護係として会員を派遣しています。
介護部
介護予防等の介護活動の推進、機能訓練指導員の育成、愛柔整介護ステーションの運営に関する業務、その他健康・福祉・介護に関する業務
年々ニーズが高まる介護や介護予防において、新たに地域支援事業(二次予防事業=運動器の機能訓練)に参入する市町で、支部担当者に情報を提供し交渉を支援しています。さらに、参入を目指して地域包括ケアシステムを研究し、関係機関への働きかけや交渉を行っています。
そのような中で、柔道整復師に認められている機能訓練指導員の資質向上のために、機能訓練指導員実務研修会を開催したり、日本柔道整復師会主催の介護予防・認定柔道整復師講習会やそのフォローアップ講習会を実施したりしています。
平成12年(2000)4月に開設した愛柔整介護ステーションは本会公益事業の大きな柱のひとつです。常勤・非常勤ケアマネージャーの献身的な協力のもと、ステーションの管理・運営を行っています。
さらには日本福祉大学社会福祉総合研修センターの依頼を受けて、県民や介護職員などが対象である愛知県市町村振興協会のセミナーに、「転倒予防」や「腰痛予防」・「転倒からの復活」をテーマとして各地に講師を派遣しています。
委員会
組織強化委員会(総務部)
資格者の増加・個人契約開業者の急増による組織率の低下等に対し、組織の強化と業界組織の地位向上のための方策を検討しています。個人契約者を対象として掲載している「業界説明会」の開催や、学生・新卒業生を対象とした広報誌「キャリエール」の発行もその一環です。
加えて会員の会費負担を可能な限り減らすために、会館西側の駐車場(1,579㎡)の有効活用を検討しています。
療養費適正調査委員会(保険部)
毎月10日頃、支部保険担当者と役員にて保険者へ提出する前の療養費支給申請書(国保関係除く)の事前チェックをしています。印鑑漏れや記入漏れなどの事務的過誤や、近接部位・医師の同意の有無などの内容の整合性を確認し、必要があれば会員に返戻します。
適正な申請書を保険者に提出できることで、公益社団の信頼性を高めています。
学術委員会(学術部)
愛知県柔道整復学会で発表者の抄録の校正や発表手法をサポートし、同学会誌の発刊に際しては提出された論文の校正・査読を行っています(査読に関しては学識経験者に依頼)。
IT委員会(広報部)
事務局の作業の効率化と電子情報の管理及び本会ホームページの管理・運営を行っています。
現在本会の事務作業は最低限の事務職員数で行っているため、電子的な作業効率の向上が求められています。申請書の自動審査システムを中心に効率化のための研究・作業を進めています。
本会のホームページは平成18年5月に開設いたしました。最近ではモバイルへ対応の必要性も生じ、本年4月、大幅なリニューアルを断行いたしました。
一般の方や入会希望の方がアクセスしやすく、また会員への情報発信の強力なツールとなるよう研究しながら、迅速な更新に努めています。
災害対策委員会(事業部)
大規模災害時の会員の安否や被災状況の把握、会員の救援および住民の支援、関係機関との連絡調整に関して、本会が組織的に活動できるためのシステムづくりとその維持に努めています。同時に愛整会アマチュア無線クラブを運用し、その活用について逐次検討しています。
アスレチックトレーナー委員会(事業部)
多くの会員が、各種スポーツ大会救護やトレーナー活動を行っています。そのなかでスキルアップを目指すとともに会員が同じレベルで活動できるよう、テーピングなどの実技を中心としたアスレチックトレーナー研修会を開催しています。学生さんたちの卒後の進路としてトレーナー活動のニーズも高まっており、新しい柔道整復師の将来を見据えた研修会でもあります。
当委員会は、このアスレチックトレーナー研修会の企画・運営を担っています。
機能訓練研修委員会(介護部)
介護分野においてはその制度や施策の変化が著しく、迅速かつ柔軟な対応が求められます。機能訓練指導員としての資質向上を目的に行われている機能訓練指導員実務研修会は、その変化に対応しその時々でもっともふさわしい研修内容を提供しています。
当委員会では、時流に合った研修内容の検討や講師の選定及び研修会の運営を行っています。最近は包括ケアシステムを見据え、認知症とその機能訓練を中心とした研修会が多くなっています。
選挙管理委員会
どこの部にも所属せず、単独組織として2年に1回の役員選挙を管理し、準備から開票・報告までを行います。