接骨院とは
接骨院ってどんなところ?
接骨院(=ほねつぎ)はどんなところ?なにをするところ?どんなときに行くところ? そんな疑問がよく聞かれます。 まずは接骨院ってなあに?ということからお話しましょう。
廊下ですべってスッテンコロリン。階段落っこちドタンバタン。スキーでころげてゴロンゴロン。 これらは日常生活やスポーツなどでよく遭遇する場面です。そしてこれらが原因で、腰がズキズキ、ひざがガクガク、肩がキヤキヤなど、関節や筋肉・骨などが痛んだりはれたりしたときは、応急処置をしたあと、できるだけ早く治療の専門家にみせなければいけません。
接骨院とは、その専門家(柔道整復師)が開設している治療施設です。
接骨院では、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷(筋肉や腱などの軟部組織の損傷・肉ばなれ等)に対して、保存的治療(注射や手術を行なわない治療)を行なう専門家が、けがの種類や程度を見分け、そのけがに合った適切な治療を行ないます。
健康保険は使えますか?
けがなどの原因があって、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷と判断されたものには健康保険が使えます。来院されるときには、必ず保険証をお持ちください。
原因がよくわからないけど関節や筋肉などに痛みがある、そんな場合でも、先生とのお話の中で思い出すことがよくあります。また、気がつかないほどの些細な原因で痛んでいることも、先生の指摘で明らかになることもあります。
まずはお越しになって先生とよく話し合って下さい。
先生はこわくない?
愛知県柔道整復師会の先生の多くは、学生時代から柔道の達人です。だから、正直言って外見はこわい人が多いかもしれません(笑)。大きな体ででかい声、目つきも鋭く、いかにも獲って喰われそうです。
でも内面はすごくやさしくて、患者さんが一日でも早くよくなるよう心から願っています。どうぞ安心してかかってください。
接骨院の先生は正確には柔道整復師といい、3年間の柔道整復師養成学校または4年間の大学で医学と専門分野の勉強をしたあと、国家試験に合格して資格を取得しています。柔道は古来から接骨院と密接な関係があり、学校でも必須科目となっています。 柔道から学ぶ崇高な精神や礼節などは、患者さんに接して治療していく上で大きな利点となっています。
治療は痛くない?
接骨院へ行くと、ベッドに寝かせつけられて、こわい先生に関節をボキボキやられ、すごく痛い治療をされる、そんなイメージがあるようです。でもそんなことはありません。
たしかに、骨折や脱臼などでは、骨や関節を整復する(元に戻すこと)ために初めは痛みがあります。また、骨折後の関節拘縮(かんせつこうしゅく:骨折の固定などで関節がかたくなっていること)を伸ばすための治療でも痛みはともないます。
でもこれらは、けがの回復に必ず必要なことなのでしかたがありません。他の医療機関でもこれは避けられません。
しかし、それ以外は強い痛みを感じることはありません。
治療の流れ
通常は、以下の方法で治療が行なわれています。
どうぞ安心して治療を受けてください。
ご注意
- 疲労回復や慰安を目的としたマッサージ代わりなどの通院はできません。
- 骨折や脱臼の初回応急処置は医師の同意は不要です。
医師の同意があれば継続して治療ができます。 - 病医院で同じ部位の治療を受けている場合、必ずお申し出ください。
医師の了解や依頼があれば、原則治療ができます。 - 負傷の程度やご希望により、近医や専門医をご紹介します。